グループホームで働く際に求められるスキル

認知症の方をケアするグループホームで働く場合、それなりに専門知識は必要になってきます。とはいえ、施設によって採用基準は異なるものの、無資格でも意欲があれば勤務をすることは可能です。

ただ、当然ながら資格保有者の方が需要は高いです。認知症ケア専門士や認知症介助士など、認知症に特化した資格を持っていれば、現場で非常に重宝されます。場合によってはリーダーや管理職を目指せる上、待遇面でも優遇されるため、グループホーム勤務を希望する場合は、ぜひ専門資格の取得をおすすめします。

グループホームの目的は、介護士と認知症の高齢者が共に生きる環境を作ることです。現場では、日常生活の介助がメインとなり、調理や洗濯など家事全般の見守り、そしてサポートをしなければなりません。介護スキルだけではなく、日常の調理や掃除、洗濯などの日常業務の効率化も求められるため、家事をしっかりこなしてきたベテランの主婦の方などに最適な職場とも言えます。

加えて、認知症の方の介助やコミュニケーション方法を学ぶ必要があります。グループホームでは、基本として必要以上の手助けをしないという指針があります。手を出しすぎることで、自立を妨げてしまうため、見守りながら、どうしても必要になった時以外は手助けを控えなければなりません。

そして、グループホームで勤務する場合、夜勤の勤務もあるため、長時間の夜勤に耐えられるだけの体力や精神力が求められます。グループホームは少人数体制で運営されており、在籍スタッフが多くないため、夜勤を一人で担当することもあります。夜勤の最中での利用者の急変があった場合、的確で臨機応変な対応が求められるため、万が一の対処方法を頭に入れておくことが大事です。